愛している人が記憶喪失になったら心配するよね
モーシェ・フェルデンクライスは学者さんだから、論理的なんだということはもちろんあると思いますが、ユダヤの文化が論理性を育んだという要素も大きいと思うのです。
フェルデンクライス・メソッドには宗教性はありませんが、ユダヤの文化の影響は強くあります。きっと昔の多くのユダヤの人達はタルムードを読んで育ったのでしょう。そういえば、現代の法律体系を最初に作り出したのはどうもユダヤの人達のようです。
そんなわけで、フェルデンクライスの理論を理解するためには論理って大事なんだよな〜と思うわけです。
簡単に言えば、偏見や思考の悪循環を断つために、頭を真っ白にしようとするのではなくて、論理と言う道具を使って思考過程を追って見ることです。
ここら辺がフィリッツ・パールズとの共通点があると言われるところかもしれませんね。
第二回『含意〜ならば〜だの意味を理解しよう』
名探偵コナンで蘭が話すセリフで
「愛している人が記憶喪失になったら心配するよね。」
を取り上げてみましょう。
少し話を単純にして
「愛している人なら心配するよね。」
でとりあえず考えて見ます
この文章が本当ならどんな可能性が考えられますか?
論理記号で表すと
(愛している人)⇒(その人を心配する)
です。
ここで大事なポイントは(愛している人)実現不能であると、(その人を心配する)も(その人を心配しない)も成り立つことです。
この含意が真実のとき、次の三つのことが言えます。
1.愛している人を心配する。![]()
2.愛していない人を心配する。![]()
3.愛していない人を心配しない。![]()
2と3は意外かもしれません。![]()
つまり、このセリフが真実なら例えば『この記憶喪失な人は愛する人(コナン)ではない』可能性があると推理できるわけですね。
ね!論理思考は実用的でしょ
私はこの話の前編しか見ていないので、この推理が正しかったかどうかはしりませんけど![]()
「愛している人が記憶喪失になったら心配するよね。」
は論理記号で表すと
(愛している人∧記憶喪失)⇒(その人を心配する)
です。
考えて見ても面白いと思いますよ。
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トラウマ
内容を理解するために、説明を加えておきますね。\(^^)/ フェルデンクライス博士の講義や文章は英語圏人達にとっても内容を理解する事は難しいわけです。その理由の少なくとも一つを、たぶん、多くの人達にとってあまりにも当たり前なので気がついていないと思うのです。
フェルデンクライス博士は特に文章で説明するときに、帰納的発見を演繹的に説明して具体例を挙げることが多いのです。単純に言えば、見つけた法則(公式)を数学の証明のように示して、公式が使える例を挙げるということですね。
つまり、みなさんが高校一年生のころ数学や現代文の読解で教わった論理ってやつです(^^;)
読解の助けとなるように、少しずつ解説していきます。
一回目『とりあえず、論理記号を覚えましょう!』
または=or=論理記号では∨
かつ=and=論理記号では∧
ならば=If~then=論理記号では〜⇒〜(含意=implicationと呼びます)
この三つだけ知っておいてくださいね。
